食べられる部分は上手く活用してスイカの皮ごみを減らそう
甘くて美味しいスイカですが、廃棄する皮ごみのボリュームにうんざりする人も少なくありません。食べられるのは赤い部分のみで、白い部分や外側の分厚い皮は食べる事ができないゴミと認識されているのです。
つまりスイカを1玉でも買えば、それだけ生ごみの量も嵩張る訳ですが、皮ごみの処分に困るのは家庭だけではありません。そもそもスイカは水分の多い果物ですが、スイカの皮自体にもたっぷり水分が含まれています。
皮を焼却する際は水分を蒸発させるために余計なエネルギーを費やすことになり、排出する二酸化炭素の量も増えてしまうという訳です。
処分するゴミ処理業者、さらには地球環境にも影響を及ぼすとなると、「食べられないから」という理由で簡単にゴミとして出すのは得策ではありません。もしゴミとして処分したいのなら、ゴミ袋に捨てる前に天日干しをして、水分を極力減らしておくようにします。特に夏の暑い時期なら日差しも強いため、乾くのも早くなります。
水分が無くなれば軽くなり、生ごみ特有の嫌な臭いも軽減出来ます。また、よりエコを意識するならスイカの皮を食べるという方法もあります。
当たり前のようにゴミとして取り扱ってきた人にとっては意外に感じるかもしれませんが、スイカの皮は食べられるのです。さすがに一番外側の緑の濃い皮の部分に関しては硬いので避けた方が無難ですが、外側を除いた薄緑から白い部分は色々な料理の具材として使えます。
例えば「スイカの漬物」は小さくカットし、塩や白だし、酢に揉み込んで放置しておくだけですぐに食べられます。ポリポリとした食感で、箸休めや酒の肴としても有能です。またきんぴらや炒め物、佃煮など火を通して作るものなら、硬い皮もしんなりと柔らかくなり、何か副菜として一品欲しい時に役立ちます。
もし人の食べた後のものを食材として使うのは気が引けるなら、赤い果肉と皮をあらかじめ切り分けておくと衛生面でも安心で、一つの食材として堂々と料理に使えます。