伝統工芸は捨てるものに付加価値を付けてごみを減らせることも
ごみとして捨ててしまいがちなものでも、再生して利用できる場合があります。それをさらに進め、付加価値を付けていくことでより必要とされるものになる可能性もあるのです。
日本の伝統工芸にはそういった側面があります。限られた資源や材料を生かしながら作ってきたものも多いからです。
そこに私たちが今後取り組んでいくべきごみ削減のヒントがあるかもしれません。
特にわかりやすい例として挙げられるのは金継ぎではないでしょうか。陶器は割れてしまうと使い物にならず、ごみになってしまうことが多いのですが、それをうまくつなぎ合わせていき、つなぎ合わせた部分を装飾として活用する形の伝統工芸です。
金で彩られた美しい陶器は、元の物より美しいデザインとなるものもあるほどです。割れたからとすぐに捨ててしまうのではなくこうして手を掛けていくのは、ものを大切にする日本人ならではの楽しみ方でもあります。
捨てるには惜しいものや記念のものなどはこうした方法で修復し、とっておきたいものです。
また、端切れなどを使った細工物もごみを減らすために役立っていることがあります。
吊るし飾りなどには様々な色や柄の布が使われています。その中には古着の着物などからとったものもあります。
愛着のあるもの、部分的に使える部分があるものなどをもう一度別の形でよみがえらせ、別の価値を与えることができればより大切にできる宝物となっていくはずです。
今でも古着をパッチワークにしたり、別のアイテムにリメイクしたりする方もいますが、同じ考え方といえるでしょう。
古いものでも手間をかけていけば、ただのごみではなく価値のあるものになります。単なる再利用ではなく新たな付加価値を付けていくことができるのです。
昔の日本は限られたものを大切に使うことが多かったために、伝統工芸の中にはごみ削減のヒントがたくさん隠れています。できるところから挑戦したり、捨てるものから作られたものを購入したりしたいものです。